こんにちは、nori(@nori)です。
このブログはウイスキーについて初心者にも分かりやすくをコンセプトに運営しています。
ウイスキーって樽で保管している時ってどうなってるの?
上記のようなお酒初心者の方の疑問を解決します。
本記事では「エンジェルズシェア」について解説していきたいと思います。
「エンジェルズシェア」とは
ウイスキー愛好家の間でよく知られている用語の一つに「エンジェルズシェア」という言葉があります。
日本語では「天使の分け前」と言います。
ウイスキーは製造にあたって下記流れで作られるのが一般的です。
この「エンジェルズシェア」というのは、主に熟成の工程で関わってくる内容です。
ウイスキーの製造にあたり樽での熟成工程は一番といっても過言ではない重要な工程です。
主に樽で3年以上熟成させるのが一般的ですが、長期間ウイスキーを樽内で熟成させる事で樽の隙間からウイスキーが蒸発していきます。
蒸発によってアルコール度数が軽減されるので熟成年数が進むほどより滑らかで飲みやすく、そして濃縮される事でより濃厚な風味を持ちます。
ウイスキーの本場スコットランドでは天使にウイスキーをお渡しする見返りにウイスキーが美味しくなると考えられており「エンジェルズシェア」と呼ばれているようです。
なんともファンタジーなお話ですね。
エンジェルズシェアの量は熟成条件や環境によって異なります。
冷涼な地域であるスコットランドでは最初の年に3〜4%、以降は毎年1〜2%ずつ蒸発すると言われており、温暖な地域である台湾やインドなどではエンジェルズシェアの量が多く熟成が早く進むと一般的に言われています。
容量が減ってしまうのは、生産者としては痛手ですが、その分美味しいウイスキーが出来上がるという訳ですね。
塾年数が高いほど値段が上がるのにも納得です。
最後に、エンジェルズシェアが多い台湾やインドで作られているウイスキーをご紹介します。
台湾ウイスキー
インドウイスキー
以上、エンジェルズシェアのご紹介でした。
熟成年数が長いウイスキーを飲む際には一度思い出してみて下さい。
nori